茨城中学校・高等学校(いばらきちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、茨城県水戸市八幡町にある私立中学校・高等学校。略称は茨中・茨高(いばちゅう・いばこう)。日本三大藩校の一つである弘道館の流れを組み国内屈指の歴史を持つ、県内最古の私立高等学校・中学校である。また、県内最古の中高一貫校である。中学校からの入学者に中高一貫教育を提供し、高等学校においては、高校からの入学者と3年次から混合する併設混合型中高一貫校。

私学で藩校(水戸藩「弘道館」、1841年)を起源とする数少ない学校で、学校としては国内屈指の歴史をもつ。

概要

1841年(天保12年)、水戸藩により藩校として設立された弘道館を起源とする私立学校である。明治維新を経て1872年に弘道館が閉鎖されて以来、水戸学を信奉する学者により私塾が次々と開かれたが、いずれも閉鎖や廃絶を繰り返していた。その中で1924年(大正13年)、飯村丈三郎は弘道館の流れを汲む唯一の私塾であり経営困難に陥った水戸学院の支援を持ちかけられ、1927年2月5日(昭和2年)、飯村が巨額の私財を投じ、私立茨城中学校(旧制)が創設された。建学の精神は、飯村が終生の信条とした「報恩感謝」である。

戦後の学制改革を経て、1948年(昭和23年)、「茨城高等学校」(新制)となり、茨城中学校(新制)を併設した。ここに現在の茨城高等学校・中学校の原型が定まった。

創立以来男子校であった。また、中高一貫教育でなく、茨城中学校から茨城高等学校へ進学するには、比較的容易ではあったとはいえ、原則として形式上入学試験を受ける必要があった。外部の高校を受験するのは原則として自由であったため、茨城中学校を卒業予定の生徒の多くが茨城県立水戸第一高等学校をはじめとする県立高等学校を受験し、茨城大学教育学部附属中学校とならび、水戸一高に多くの合格者を出すことが一つの売りでもあった。

1977年に創立50周年を迎え、「茨城高等学校 茨城中学校 創立50周年記念会館(建造物に記されている表記ママ)」が建築開始。木造2階建てであり、2023年時点でもかるた競技部等の文化部で使用されているが、老朽化が進んでおり、客観的に見ても改修が求められる状態になっている。

1995年(平成7年)、中高一貫教育課程に移行し、その年度の入学生から段階的に男女共学化し、高等学校を進学校としてより充実させる方向に舵を切った。茨城高等学校は、それに合わせ1998年(平成10年)に男女共学、茨城中学校からの入学生に対して中高一貫教育課程を提供するとともに、それとは教育課程を異にする高校課程からの入学生も募集した。

中高一貫制度の導入、男女共学化は学校に新風をもたらした。カリキュラムを一新し、多様な教育活動が実践され、大学合格実績の飛躍につながった。中学体育祭が現在の4色対抗戦となったのも、中高一貫化の翌年の1996年(平成8年)である。

ただし、1995年以降導入した中高一貫教育も、学校教育法第71条に基づいて文部科学省により正式に中高一貫教育を認定された学校ではなかった。2008年(平成20年)4月より、茨城中学校・茨城高等学校の2校によって、併設型中高一貫教育を行うことが文部科学省から認定された。認定により、法令に基づいたカリキュラムの特別編成を行うこと(中等教育学校に適用される規定の適用)が可能となった(ただし、教育課程を異にする高等学校からの入学生も募集している。)。

男女共学の開始当初、中・高とも女子生徒の募集は全体の3割であったが、2010年代には、徐々に女子の募集が増えてきており、男女比率はほぼ1対1となっている。

2008年9月から2011年3月の間に、木目を基調とした明るい雰囲気の新校舎(新A棟・新B棟)の新設がなされた。それらは、耐震、防犯の面でも強化が施されている。C棟には物理、生物、化学のそれぞれの実験室を備えている。

2019年(令和元年)、医療系学部への進学希望者が多いため、長年行われてきた「医歯薬外部連携講座」を発展、拡充する形で、「医学コース」を設置した。茨城県の医師不足解消の一翼を担うべく、地域医療を志す医師、医療人の育成を目指している。さらに2020年(令和2年)には、グローバル人材の育成を目的とし、海外大学との連携や約6ヶ月の海外留学をカリキュラムに含む「国際教養コース」を設置した。同年、医学コースは国立病院機構水戸医療センターと、茨城高等学校・中学校としてカリフォルニア大学デービス校国際教育センターと、それぞれ連携協定を締結した。

2021年現在、茨城中学校は県内に10校程度しか存在しない私立中学校の一つである。茨城高等学校は全日制課程に普通科を設置している。

2027年に創立100年を迎え、卒業生は3万人を越える。それに伴い、「茨城高等学校 茨城中学校 創立50周年記念会館」の真横に、「学習支援センター」が建築されることとなっている。「学習支援センター」建築予定地は2022年頃までは「橋本コーポ」という集合住宅であった。立ち入りを禁止とする立て看板が設置されているため、学校法人が買収したものと考えられる。

2026年には学習支援センター(仮称)が竣工される。

教育方針

伝統校としての茨城中学校・高等学校は、教育活動の中で「衆生の恩」(社会恩・人類恩)の理念の涵養に努めており、これに教育の実効性をあげるための手立てを講じれば、今更、教育改革の必要性を論じる必要はなく、戦後、一貫して行われてきた規律を重んじた均質的・画一的な教育に、個性を重視した教育を盛り込み、「衆生の恩」の理念の育成がはかれれば、「人が人を育む教育」はより一層、理想的な教育に近付くのであると、第17代校長・大窪範光は述べている。

建学の精神

建学の精神は、創立者の飯村丈三郎の精神に由来して「報恩感謝」となっており、これに基づく形で3項目の校訓がある。

  • 建学の精神:「報恩感謝」 (創立者・飯村丈三郎による)
    社会報恩のため質実剛健で社会奉仕の念の強い人物の育成

校訓

  • 校訓
    • 真理と正義を愛する
    • 強健な身体と不屈の精神を養う
    • 協同友愛の念を厚くする

中高一貫教育

中高一貫教育の利点を生かして中学校・高等学校の所定カリキュラムを概ね5年で終わらせ、高校3年時には大学受験に向けた復習・対策を実施する。また、体系的な中高一貫教育の実現の為に以下の3つの期間を設けている。

高校から入学する生徒は高入生と呼称され、中学から進級した一貫生とは区別される。高校1年と高校2年では、一貫生はAからD組を、高入生は、EからG組を(国際教養コースはH組)使用し、高校3年次に、一貫生と高入生をあわせたクラス編成を行う。これは、茨城中学校と他の国公私立中学校と学習スピードが違うことにより生まれた一貫生との授業進度の差を埋めるための措置である。

  • 前期:中学1・2年次 - 知的好奇心育成期
  • 中期:中学3・高校1年次 - 知識発展統合期
    • 高校1年次
      • 高入生 - 芸術における選択科目(音楽・美術・書道)を除き、全員が同じ科目を学習する。
      • 中高一貫生
      • 国際教養コース - 海外や国内の有名大学の授業と、ネット上での協働学習を行う。
  • 後期:高校2・3年次 - 知力実力完成期
    • 高校2年次 - 選択授業の導入による履修科目の精選を行う期間。
      • 高入生 - 学生それぞれの進路に応じて理系・文系に進路が分離される。
      • 中高一貫生
      • 国際教養コース - コース全員の学生が半年間の長期留学を実施する。
  • 高校3年次
    • 全学生- 「国立理系」「国立文系」「私立理系」「私立文系」「国際教養コース」の5教程からの選択となる。

グローバル教育

 語学の習得を目的とするだけではなく、自分の国や地域の伝統や文化についての理解を深め、人権、平和、異文化などのテーマを世界規模でものごとを考える力を身につけるための教育とする。

  • エンパワーメントプログラム
  • オンライン英会話プログラム(DMM英会話)
  • 海外同世代交流プログラム
  • 選択制研修旅行(平成27年度〜)
  • スカイプ英会話学習プログラム(2015年頃)

キャリア教育

茨城大学特別講座

「イバダイ特別講座in茨城高校」と称されるものであり、2021年度は以下が行われた。

  • 感情とストレスの心理学
  • いま経済学・経営学研究が面白い~ワーク・ライフ・バランスと働き方改革で未来を拓く~
  • IPS細胞の誕生から再生医療へ
  • 電波天文学で探る宇宙・地球・生命の起源
  • 「機械力学」と鉄道車両の運動シミュレーション
  • 知性・感性・コンピューター
  • 有機質資材の土の中での役割

職業教育講演会

大学オープンキャンパス見学会

学校生活関連

  • 学生の本分は勉学に励み務めることであるとし、アルバイト、自動車やバイクの運転免許取得は原則として禁止している。
  • 第2土曜日以外の土曜日には午前中に限り授業が行われる。但し祝日との兼ね合わせで稀に変更になるケースも認められる。
  • 携帯電話の扱い
    • 中学校:教室後ろの棚に電源を切って保管する。登校時から下校時まで一切の使用を認めない。(緊急時を除く)
    • 高校:廊下のロッカーに電源を切って保管する。登校時から下校時まで一切の使用を認めない。使用した場合や着信音が作動した場合は補導が行われる。

生徒像

茨城中学校・高等学校は以下の生徒像を求めている。

  • 建学の精神「報恩感謝」に共鳴し、社会や他者のために尽力できる生徒
  • 高い教養と豊かな人間性にもとづく人間的成長への意志を有する生徒
  • 知的好奇心に富み、生涯を通じて学び続ける意志を有する生徒
  • 多様な価値観を認め合い、仲間との協働を通じ創造的活動を実践できる生徒
  • 母校の歴史と伝統を重んじ、弘道館から受け継ぐ文武不岐の実践を志す生徒

授業と教育課程

授業時程

授業は6年間の中高一貫教育を行うために、公立の中学校や高等学校とは、方針や形式を異にする点が多い。

例えば、中学1年次と中学2年次で公立学校の中学の学習を終わらせ、中学3年次より、高等学校の学習を開始するといった点が挙げられる。

授業時数

授業時数(カリキュラム)を週ごとのコマ数/週の単位で示す。

2022年度

2024年度

課外授業(2022年度)

1学年

  • 現代文
  • 古典
  • 数学IA・IIB
  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 英語応用
  • 英語標準
  • 英語基礎

2学年

  • 現代文
  • 古典
  • 数学応用
  • 数学標準
  • おはよう数学(朝課外)
  • 地理
  • 日本史
  • 世界史
  • 政治経済
  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 生物実験
  • 英語応用
  • 英語標準
  • 英語基礎
  • 英語リスニング
  • 英語総合超応用

3学年

  • 現代文〜入試良問を解く
  • 必勝古文単語200
  • 原点回帰数学(計算・証明)
  • 壁を越える数学α・β
  • 必勝地理
  • 日本文化史特講
  • ハイレベル世界史
  • センター政治経済
  • センター倫理で高得点を目指す
  • ハイポテンシャル物理
  • ベーシック物理
  • 化学標準入試演習
  • 生物「進化・系統」
  • センター生物穴探し
  • 英語構文特講
  • わかる長文読解
  • 入試で狙われる英文法・語法
  • 東大英語

夏の課外授業

  • センター国語
  • 最後の古典文法
  • 数学IAIIB良問鑑賞
  • 理系数学
  • センター地理
  • センター日本史総復習演習
  • もう一度の現代史
  • 理系生物
  • センター化学
  • 応用物理
  • 英文和訳演習・超応用
  • おさらい英文法
  • リスニング対策
  • センター長文&発音問題

課外授業(2024年度)

1学年

  • 現代文
  • 古典
  • 数学IA(応用)
  • 英語応用

2学年

  • 古典文法
  • 数学IA
  • 数学IIB
  • 英語応用演習
  • 情報演習

3学年

  • 小論文
  • 共通テスト対策数学IA
  • 共通テスト対策数学IIB
  • 英語構文ベース読解・作文超応用
  • 日本の英語(長文編)
  • 共通テスト対策英語演習
  • 日本史演習
  • 共通テスト対策地理
  • 世界史問題演習
  • 政治経済
  • 地域でさかのぼる世界史
  • 日本思想史演習
  • 源流思想特講
  • ハイレベル物理演習
  • 物理
  • 化学
  • 生物演習

夏の課外授業

  • 古典長文読解
  • 読書読解講座
  • 数II応用演習
  • 数IIB応用演習
  • 英語【文法・読解】
  • 英検準1級対策講座
  • 世界史論述入門
  • 宗教特講
  • ハイレベル物理(力学)

テーマ別課外

  • 裁判の傍聴
  • パルスジェットエンジンの作製と燃焼実験
  • 手作りスコーンでアフタヌーンティー
  • 坐禅体験
  • 水戸藩の書道
  • 『常陸風土記』を歩く
  • 卒業生との進路座談会

学校創立100周年記念事業

2027年を境に茨城中学校・高等学校は創立100年を迎える。それにあたって、以下の事業が学校によって企画された。

茨城新聞カウントダウンPR広告

10月3日は学校の創立記念日であるため、2024年10月3日の茨城新聞に学校の創立100周年を周知させるための広告が掲載された。また、2027年まで毎年、茨城新聞にカウントダウン広告が掲示される予定である。

茨城高等学校・中学校 創立100周年記念募金

創立100周年記念事業の実現

1.新しい教育を創出する学習支援センター(仮称)の新築

  ―AI技術を活用したデジタル教材によるパーソナライズ・ラーニング・システムの導入等―

2.グローバル教育・探究活動・ICT教育の推進

3.教育施設の整備・拡充

4.各種周年記念事業

茨城中学校・高等学校のカラー(Color)

茨城中学校・高等学校ブランドカラー

茨城高等学校は青色、茨城中学校はやや暗い赤色のものがブランドカラーとして採用されているとされる。両者共に、丸みを帯びた星型の中央部に「高」「中」と印されたものが、学校のロゴマークとして使用されている。

茨城中学校・高等学校ブランドカラーが用いられた製品

  • 卒業証書
  • ネクタイ
  • 校旗
  • パンフレット

茨城中学校・高等学校グレードカラー

茨城中学校・高等学校では学年ごとのカラーを定めるが、厳密には学年(グレード)のカラーではなく、入学年次によって定められるカラーである。以下にその詳細を示す。

茨城中学校・高等学校グレードカラーが用いられた製品

  • 生徒手帳カバー
  • 体操服(ジャージ)
  • 上履き
  • 自転車駐輪許可証

奨学金制度

  1. 茨城中学校・高等学校奨学金
  2. 茨城県奨学金
  3. 日本奨学支援機構(JASSO)
    1. 高等学校奨学生(在学)
    2. 大学第一種・第二種奨学生(予約)
  4. 交通遺児育英会
  5. 茨城高等学校育英会奨学基金奨学生

制服

沿革

  • 茨城高等学校は、茨城県立水戸第一高等学校や茨城県立日立第一高等学校とともに生徒の要望によって、1972年に服装を自由化したことで知られる。
  • 1995年度の中高一貫制導入に合わせて、茨城中学校は制服を一新し、茨城高等学校は改めて制服を導入した。
  • 2021年度より中高女子のスラックス制服の選択が可能となった。
  • 2024年度より茨城中学校の女子制服の仕様が変更された。

制服における学校シンボルマークの扱い

なおブレザーに左胸に印される冠章(かんしょう)とは以下のものである。

  • 赤い円の中に金色文字のブラックレター体で「I(アルファベットのアイ)」と印される。
  • 青い円が赤い円を囲んでおり、赤い円に沿う形で「IBARAKI JHS SND SHS」と金色文字で印される。JHSはJunior High School(中学校)、SHSはSenior High School(高等学校)を示す。
  • 円の中に冠が描かれる。
  • 円を囲むように麦を模した図が描かれる。
  • 最下部に緑色の帯が描かれ、内部にEST-1927と印される。ESTはEstablish(創立)を示す。

その他制服の左胸に印される略章(りゃくしょう)とは以下のものである。

  • 盾型の線の中にブラックレター体で「I(アルファベットのアイ)」と印される。
  • 一般的に水色の線で印される。

制服着用規定(2024年度)

  • 移行期間はブレザー・及びベスト、セーター着用の際のネクタイ、リボンが必須である。
  • 冬服期間は冬服を、夏服期間は夏服の着用を原則とする。
  • 冬服期間の式典では必ずブレザーを着用すること。女子はリボンを不可としネクタイの着用を義務付ける。
    • 入学式は冬服期間の服装とする。また、替スカートの着用を不可とする。
  • 防寒のために制服以外のコート類を着用する場合、制服のブレザーを着用することを原則として、ブレザーを着用せずに、コート類を着用することは不可とする。

制服の種類

施設

2024年現在では、茨城中学校・高等学校は以下の施設を保有するので以下の表に記す。なお、A棟、C棟は2011年に新たに竣工された。

食堂

半地下に食堂施設を所有している。教員及び高校生が昼の時間帯に使用可能。文化祭時には一般開放。

創立50周年記念会館

茨城中学校・高等学校の校舎から道路を挟み、南西の方向に位置する施設。旧制茨城中学校が1977年に創立50周年を迎え、「茨城高等学校 茨城中学校 創立50周年記念会館(建造物に記されている表記ママ)」の建築が開始された。木造2階建であり、青みを帯びたグレー(俗に言うロシアンブルーカラー)の外壁を持つ。2023年時点でもかるた競技部等の文化部で使用されている。

温水プール

視聴覚ホール

300名が収容可能とされる。

図書室

約60,000冊の蔵書を持つとされる。

広報誌

  • 100周年記念会報「報恩感謝」2022年より茨高・茨中百周年準備委員会によって年に2回のペースで発行される。
  • PTA新聞春秋 中高PTA広報委員によって年に3回のペースで発行される。

学校文化

茨城中・高は、水戸藩の藩校である弘道館やそこで形成された水戸学の流れを汲み、学校図書館は、弘道館の蔵書を引き継いでいる。明治維新後に弘道館の蔵書のほとんどが国有とされたが、1945年(昭和20年)8月2日未明の水戸空襲により焼失した。このため、茨城中学校・茨城高等学校がわずかに引き継いでいた1万余りの史料が、現存するものでは大半を占めている。現在は、茨城県立歴史館が弘道館より引き継いだ史料を委託管理している。

学校の歌

  • 旧制茨城中学校校歌
  • 茨城中学校・高等学校校歌
  • 応援歌

部活動の活動

化学部

2008年当時、氷酢酸やカルメ焼きの制作、銅アンモニア法によるレーヨンの合成、酢酸エチルの合成、ナフタレンやエチルの昇華実験、融解塩電解の実験などを行っていたとされる。

高等学校野球部

  • 第79回選抜高等学校野球大会において各都道府県高等学校野球連盟から21世紀枠の推薦校に選ばれている。
  • 東京六大学への見学が毎年の恒例となっており、例えば、2018年は東京六大学の見学を目的に明治神宮野球場へ訪れている。

吹奏楽部

吹奏楽部による演奏会

茨城中学校・高等学校の吹奏楽部によって定期演奏会などの演奏会が行われている。

茨城高校吹奏楽部のアンサンブルコンテスト出場結果

2005・あたごふれあいフェスティバル

2005年10月1日に水戸生涯学習センターにて行われた「あたごふれあいフェスティバル」にて午後3時から30分間の演奏を行った。

創立50周年記念演奏会

2005年12月18日に茨城県民文化センターにて行われた。開演時刻は午後2時であり、松岡裕雅氏によるオーボエ演奏が行われた。

  • 第1部
    • 赤鼻のトナカイ
    • A列車で行こう
    • ハウルの動く城メドレー
    • オーメンズ・オブ・ラブ
    • ママがサンタにキスをした
  • 第2部
    • 創立50周年記念バンドの演奏「祝典序曲」
    • 吹奏楽のためのインベェンション「煙が目にしみる」
    • サウス・ランパート・ストリート・パレード
  • 第3部
    • マーキュリー
    • バンドとオーボエのためのスマイル
    • 枯葉
    • アルメニアンダンス

第47回定期演奏会

2006年12月26日火曜日に行われた。開場時間は午後1時30分であり、開演は午後2時であった。場所はひたちなか市文化会館。

  • 第一部
    • アンパリト ロカ
    • マゼラン
    • カヴァレリア ルスティカーナ
    • リンカーンシャーの花束
  • 第二部
    • ディズニー・ファンティリュージョン!
    • ノートルダムの鐘
    • シング シング シング
    • ラプソディー・イン・ブルー
    • 『パイレーツ・オブ・カリビアン』メドレー

第61回定期演奏会

2020年12月24日金曜日にザ・ヒロサワ・シティ会館にて行われた。

第5回さくらコンサート

2021年3月14日 日曜日に日立市池の川さくらアリーナで行われた。COVID19によって中止が危ぶまれていたが、、最終的には無事に遂行された。

英語部

高等学校英語部における英語演劇

茨城高等学校、英語部は6月に文化祭、9月に高校教育研究会、2月で校内、計年に3回の英語演劇を行っている。以下に過去の演目を示す。

茨城高等学校英語部における英語演劇会の過去の演目

校内機構

茨城高等学校

2024年度

2024年度茨城高等学校生徒手帳によると上位機構から順に以下のように構成されている。

  • 校長・教員・顧問
  • 生徒総会・中央委員会
    • 会長
    • 副会長
    • 議長
    • 書記
    • 会計
  • 生徒評議会
  • 各種委員会
    • 専門委員会
      • 保健委員会
      • 新聞委員会
      • 図書委員会
      • 放送委員会
      • 環境美化委員会
    • ホームルーム委員会
    • 部委員会
      • 運動部
      • 体育部

合格者の推移

国公立大学

私立大学

教育課程

医学コース

中学3年次より加入することができる。医療系学部への進学を希望する生徒を対象に、医学部進学に必要な学力・知識に加え、医療に携わる上での倫理観や使命感を育み、将来医療人として社会に貢献できる人材を育成する。

2020年度の実績

  • 中学3年生「チームコンセンサスワークショップ」
  • 高校1年生「チーム医療現場講話+コミュニケーションワークショップ」
  • 高校1~3年生「医学部・医療系学部入試動向説明会」
  • 中学3年生「医学部を受験するとは」
  • 高校1年生「医科学論文作成講座」
  • 高校3年生「医系小論文対策講座」
  • 高校2年生「茨城県の医療事情とコロナウィルス対策について」
  • 高校2年生「脳の話」
  • 高校1年生「感染症のリスクを考える〜病気・蚊・アフリカが教えてくれたもの〜」

国際教養コース

高校1年次より加入することができる。通称はGLAC(Global Liberal Arts Course)である。。異文化の多様な価値観に対応する柔軟性と、確固たるアイデンティティーを兼ね備え、報恩感謝の理念を世界で実践できる真の国際人を育成する。約6ヶ月の海外留学を必須としており、生きた英語を習得させると同時に、異文化圏の生活環境に一人身を置く経験の中、主体性、自立心を育て、総合的な人間力の形成を図る。また、国内においても、協同探究活動を通し、コミュニケーション能力、コラボレーション能力、問題解決能力、プレゼンテーション能力を育成する。高校2年次に、ニュージーランドへの半年間の留学がある。「学校設定科目」においては高1でおのおの週1時間の「哲学」「日本文化」「グローバル社会論」があり、留学から帰国したのち、高校2・高3で週2時間の「協働探究ゼミ」がある。さらに高3で週1時間の「哲学」が加わる。

休業日

以下は休業日である。休業日とは授みのを指す。教職員の出勤そのものが行われない日は「休校日」と呼称される。

  • 日曜日
  • 第2土曜日
  • 国民の祝日
  • 昭和43年茨城県条例第3号に基づく県民の日
  • 創立記念日
  • 学校始休業日
  • 夏季休業
  • 冬季休業
  • 2学期制の導入に伴う休業
  • 学年末休業日(俗に言う春季休業)

部活動の実績

茨城中学校・高等学校のホームページの記載に準ずるものとする。

現存する部活動

茨城中学校

  • 軟式野球部
    • 平成20年度 水戸地区夏季大会 準優勝
    • 平成20年度 水戸地区新人戦 準優勝
    • 平成21年度 水戸地区春季大会 優勝
    • 令和5年度 新人戦 水戸地区準優勝
    • 令和5年度 ライオンズ杯 準優勝
    • 令和5年度 首都圏私立中学校野球大会 第3位
    • 令和6年度 飛田穂州杯 出場
    • 令和6年度 水戸地区総体 第3位
    • 令和6年度 水戸市新人戦 優勝
    • 令和6年度 中央地区新人戦 準優勝
    • 令和6年度 ライオンズ杯 優勝(茨中野球部史上初)
  • サッカー部
    • 第28回水戸市サッカー協会長杯兼U-14藤郷杯中学校サッカー大会第4位
    • 2019年度水戸市中学校新人大会(サッカー)第4位(中央地区出場)
      • 1回戦 対 赤塚中学校 3-0(1-0、2-0)
      • 2回戦 対 水戸第四中学校 1-0(1-0、0-0)
      • 準決勝 対 笠原中学校 0-2(0-2、0-0)
      • 3位決定戦 対 緑岡中学校 1-3(1-1、0-2)
  • 男子バスケットボール部
  • 女子バスケットボール部
  • 男子バレーボール部
  • 卓球部
    • 平成24年6月  総体水戸地区予選 男子シングルスベスト16
    • 平成28年10月 中央地区新人大会団体ベスト16
    • 平成28年10月 中央地区新人大会 男子ダブルスベスト16
  • 硬式テニス部
  • 男子ソフトテニス部
  • 女子ソフトテニス部
  • 弓道部

茨城高等学校

  • 野球部
    • 平成18年度 秋季大会 県ベスト8 進出
    • 平成30年度 水無月杯(水戸地区近郊の大会) 第3位
    • 平成29年度 夏季大会 県ベスト16進出 (49年ぶり)
    • 第79回 選抜高校野球大会21世紀枠 県代表
    • 平成27年度 水戸地区1年生大会 第3位
  • サッカー部
    • 男子バスケットボール部
      • 2024年度実績
        • 全国高校総体(インターハイ)予選会 茨城県大会 ベスト16
          • 1回戦 茨城 80-69 古河第一高等学校
          • 2回戦 茨城 62-75 日立北高等学校
        • 全国高校総体(インターハイ)予選会 水戸地区Aブロック 優勝
          • 決勝  茨城 89-48 水戸葵陵高等学校
          • 準決勝 茨城 80-69 水戸桜ノ牧高等学校
          • 2回戦 茨城 71-38 水戸商業高等学校
        • 関東大会予選会 茨城県大会 ベスト16
          • 1回戦 茨城 86-72 鉾田第一高等学校
          • 1回戦 茨城 35-126 土浦日本大学高等学校
        • 関東大会予選会 水戸地区Aブロック 3位
          • 1回戦 茨城 79-73 勝田中等学校
          • 準決勝 茨城 47-55 水戸桜ノ牧高等学校
          • 1位決 茨城 80-79 茨城工業高等専門学校
  • 女子バスケットボール部
  • 男子バレーボール部
    • 茨城大学杯(平成25年4月21日) 
      • ①茨城 0-2 茨城大学
      • ②茨城 2-1 茨城工業高等専門学校
      • ③茨城 2-0 太田第一高等学校
      • ④茨城 2-0 勝田高等学校
    • 鉾田杯(平成25年4月14日) 
      • 予選リーグ
        • ①茨城 2-0 鹿島高等学校
        • ②茨城 2-1 東総工業高等学校 *1位通過
    • 和彊杯(平成25年3月23・24日)
      • ①茨城 2-0 宇都宮工業高等学校
      • ②茨城 2-0 高根沢高等学校
      • ③茨城 0-2 高崎工業高等学校
    • 茨城県新人大会(平成25年2月1日・3日)
      • 準々決勝 茨城 0-2 霞ケ浦高等学校
      • 2回戦 茨城 2-0 東洋大学牛久高等学校
      • 1回戦 茨城 2-0 太田第一高等学校
  • 卓球部
    • 平成26年4月 関東高校水戸地区予選 県大会出場
  • バドミントン部
  • 硬式テニス部
    • 平成26年度 新人選手権大会男子団体 県2位 関東選抜出場
    • 平成27年度 新人選手権大会男子団体 県3位
    • 平成28年度 関東大会県予選男子団体 茨城県ベスト4
    • 平成28年度 全国総体県予選男子団体 茨城県ベスト4
  • 弓道部
  • 放送部
  • JRC部
    • 第1位 令和5年度水郡線利用促進に係る高校生ワークショップ 水郡線レスキュー隊~チームいばこう~)「水郡線利用促進プロジェクト」
  • フォーク部
  • 茨城中学校・高等学校 共通
    • 陸上部
    • 剣道部
      • 全国高校兼総体県予選 団体ベスト16
      • 平成27年第62回全国高等学校剣道大会茨城県予選会第5位
      • 平成27年水戸市民体育祭第3位
      • 平成27年秋季水戸地区大会第2位
    • 水泳部
      • 平成26年度 関東中学大会出場 (女子100、200m平泳ぎ)
      • 平成26年度 水戸市総体 男子総合第2位 女子も入賞種目あり
      • 平成26年度 水戸市新人 男子総合優勝 女子も入賞種目あり
      • 平成26年度 中央地区総体、 中央地区新人においても入賞種目あり
      • 平成27年度 関東中学大会出場 (女子400、800m自由形)
      • 平成27年度 水戸市総 男子総合優勝 女子も入賞種目あり
      • 平成27年度 水戸市新人 男子総合第2位 女子も入賞種目あり
      • 平成27年度 中央地区総体、 中央地区新人においても入賞種目あり
      • 平成28年度 関東中学大会出場 (女子200、400m自由形)
      • 平成28年度 全国中学大会出場 (女子高飛込)
      • 平成28年度 水戸市総体 男子総合第3位 女子も入賞種目あり
      • 平成28年度 水戸市新人 男子総合第4位 女子も入賞種目あり
      • 平成28年度 中央地区総体、 中央地区新人においても入賞種目あり
    • 吹奏楽部
      • 吹奏楽コンクール茨城県大会 高校A部門 25回連続金賞(1997年〜2023年)
      • 吹奏楽コンクール東関東大会 高校A部門 20回出場
      • 全日本高等学校吹奏楽大会in横浜 9回連続出場(2014年~2023年)
    • 美術部
    • 競技かるた部
      • 全国高等学校小倉百人一首かるた大会(近江神宮)過去4回出場2008~2011
      • 平成26年度 全国高等学校総合文化祭 県代表に2名選出
      • 平成29年度 第24回関東高等学校小倉百人一首大会出場
      • 平成30年度 第36回全国競技かるた東京吉野会大会
    • 史学部
      • 2016年 第10回全国高校生歴史フォーラム 優秀賞受賞
      • 2020年1月 『茨高紀要』43号「鹿島鉄道廃線跡とその利用」掲載
    • 生物部
      • 日本生物学オリンピック2012 銀賞
      • 毎年、夏季休業中に入笠山で生物調査を行っている。
    • 化学部
      • 2023年度 科学の甲子園 県大会出場
    • 囲碁・将棋部
      • 平成28年(学生棋戦)中学対抗団体戦 県3位
      • 平成28年高校選手権(団体)県 A級ベスト8
      • 平成28年高校選手権(個人)県 A級準優勝 全国 ベスト32
      • 高校竜王戦 県 A級準優勝
      • 高校王将戦 準優勝
      • (一般棋戦)アマ竜王戦 県優勝 全国ベスト32
      • アマ名人戦 県優勝 全国ベスト16
      • 朝日アマ名人戦 県優勝
      • 第34回茨城県高校秋季将棋大会 1位・2位
    • 英語部
      • 表彰
        • 茨城県高等学校国際教育英語スピーチコンテスト県知事賞(優勝) 2回
        • 茨城キリスト教学園総長杯 プレゼンテーションの部 優勝
      • 6月に文化祭、9月に高校教育研究会、2月で校内、計年に3回の英語演劇を行っている。
    • 漫画研究部
    • コンピューター研究部
      • 平成27年度 パソコン甲子園2015プログラミング部門予選にて県内で第1位(24チーム中)

かつて存在した部活動

  • 柔道部
  • 空手同好会
  • 図書部

同窓会

同窓会は終身会員制によって運営され、地域同窓会、職場同窓会、部活同窓会、学年同窓会が存在している。

また、2016年当時、茨城中学校・高等学校の同窓会には以下の支部が存在した。

笠間いばら会

湊いばら会

みとしんいばら会

1988年に発足された。2015年4月当時の会員は50名。

常陽銀行茨高会

1979年に発足された。発足当時の会員数は60名であり、2016年頃の会員数は150名(うち女8名)である。

水戸市役所茨高会

2016年頃の会員は89名(うち女5名)。

丈泳会

水泳部のOB・OGによるもの。

茨城放蕩会

年間行事

おおよそ行われる順に記す。過去に行われていたものには*を記す。

4月

  • 始業式
  • 着任式
  • 中学入学式
  • 高校入学式
  • 全校集会
  • 対面式
  • スタディサポート・GPSテスト
  • 新入生オリエンテーション
  • 部活動紹介
  • 中高生徒会前期役員選挙公示
  • 第1回尿検査
  • 中学1年 オリエンテーション合宿
  • 高校2年 国際教養コース留学開始
  • 身体検査
  • 中高生徒会前期役員選挙投票
  • 心臓検診

5月

  • 眼科検診
  • 自転車安全講習会
    • 2013年に行われた講習会では、スケアード・ストレートという教育技法を用いたもので、プロのスタントマンが実際に交通事故の様子を再現し、自転車が車と衝突してボンネットにたたきつけられる様子には見ていた生徒から大きな悲鳴が上がった。
  • 定期試験
  • PTA総会
  • 防災訓練
  • 授業参観
  • 内科検診
  • 歯科検診

6月

  • 第1回第1次英語検定
  • 教育実習
  • 中学体育祭
  • 高校文化祭
    • 名称は茨祭(いばらさい)である。
  • 進学講演会
  • 定期試験

9月

  • 定期試験
  • 前期クラスマッチ
  • 後期生徒会役員選挙立会演説会
  • 後期生徒会役員選挙投票
  • 保護者集会
  • 高校2年 国際教養コース帰国

10月

  • 創立記念日
  • 第2回第1次英語検定
  • 高校2年 研修旅行
  • 中学3年 研修旅行
  • 定期試験

12月

  • 定期テスト
  • PTA個別面談

1月

  • 百人一首かるた大会
  • 職業教育講演会
  • 創立記念マラソン大会
    • 第97回大会では、国営ひたち海浜公園において中学生が4km、高校生が6kmを走った。
    • 第97回大会では、国営ひたち海浜公園において中学生が4km、高校生が5kmを走った。
    • 2019年度〜2022年度は新型コロナウイルス感染症によって休止した。

2月

  • 高校2年 社会科弁論大会
  • 後期クラスマッチ
  • 定期テスト

3月

  • 卒業式

沿革

経緯

1841年(天保12年)に設立された水戸藩の藩校である弘道館の流れを組んでいる。明治維新の後、伝統を保つために関係者が自彊舎を設立し、弘道学舎、水戸塾、水戸学院として昭和にまで存続した。1927年(昭和2年)に政界・財界で活躍していた飯村丈三郎が、水戸学院を引き継ぐ形で旧制私立茨城中学校を設立した。

丈三郎は穴沢清治郎(後の4代目校主)を自宅に招き、私立中学設立についての考えを打ち明けた。穴沢は当初、丈三郎が高齢であることや、学校経営が短期間で成果を挙げることが難しいことなどを理由に反対したが、丈三郎は「生存中に成果を見ることができないというそこが面白い。教育は国家にとって最も大事なものであり、これをないがしろにするようなことがあってはならない。そこで私は学校を建て有為な人材を育てたい」と主張したとされる。

第二次世界大戦後の学制改革により、1948年(昭和23年)に旧制茨城中学校は新制の茨城高等学校に改組して、同時に新制の茨城中学校を併設した。

両学校の設置者の学校法人茨城は、男女共学・中高一貫教育体制の導入を決定し、1995年(平成7年)から茨城中学校は男女共学になり、1998年(平成10年)には茨城高等学校も男女共学になった。

年表

  • 1927年(昭和2年) -飯村丈三郎が財団法人茨城中学校を設立した。当時の校舎は東茨城郡常盤村松本坪(現水戸市松本町)に所在していた。第1学年の入学生が160名(募集は100名)、第2学年の入学生(編・転入生)が47名(募集は50名)であった。同年の8月に東京大手町の交通事故により飯村丈三郎が没し、それと同時に弓道部が設立された。
  • 1928年(昭和3年)- 籠球部・庭球部発足
  • 1931年(昭和6年) - 社団法人茨城中学校後援会設立
  • 1932年(昭和7年) - 旧校歌が校長の本多文雄によって作詞、宝塚歌劇団作曲部長の津久井裕喜によって作曲された。
  • 1933年(昭和8年) - 野球部発足
  • 1934年(昭和9年) - 水泳部県大会総合優勝
  • 1935年(昭和10年)- 籠球部初全国大会出場
  • 1936年(昭和11年)- 籠球部県大会優勝
  • 1937年(昭和12年) - 創立10周年記念式開催
  • 1938年(昭和13年)
    • 野球部県大会初優勝
    • 同年に第一応援歌作成。祇園寺の梅林を借用し運動場を拡張。
  • 1939年(昭和14年)- 陸上部100M関東大会優勝
  • 1940年(昭和15年)- 水泳部全国大会総合優勝
  • 1941年(昭和16年)- 毎週火曜日の朝に教練を実施した。増改築・運動場の拡張が行われた。
  • 1942年(昭和17年)- 農地開墾勤労奉仕
  • 1945年(昭和20年)- 茨城県内の私学が閉鎖し、学校の工場化が行われた。水戸空襲が起きるが、学校は空襲の被害を免れた。
  • 1946年(昭和21年)- 授業料を倍額に引き上げた。
  • 1948年(昭和23年) - 「旧制・茨城中学校」を「新制・茨城高等学校」に改組、「新制・茨城中学校」を併設した。新制高等学校、新制中学校としてそれぞれ50名の新入生を募集した。
  • 1949年(昭和24年)
    • 旧制中学校最後の卒業式
    • 生徒会会則完成
  • 1950年(昭和25年)- 第一回文化祭
  • 1951年(昭和26年)- 新制第一回修学旅行
  • 1955年(昭和30年)- 生徒会規約の改正により、中学生徒会が独立した。
  • 1956年(昭和31年) - 野球部が昭和31年秋季関東地区高等学校野球大会で優勝した。レスリング部、柔道部、ボクシング部が国民体育大会に出場した。中学の吹奏楽団が結成された。
  • 1957年(昭和32年)
    • 現校歌制定(JASRAC出007-9361-2)。創立30周年記念式典。
  • 1959年(昭和34年) - 吹奏楽部が茨城県で初めて高校野球応援演奏を行った。
  • 1962年(昭和37年) - 飯村丈三郎像 除幕式
  • 1965年(昭和40年)- 旧・中学校舎完成。水泳部連続国体出場。
  • 1966年(昭和41年) - 青年の像 除幕式。中高一貫Aコース(1学級のみ)を開始した。
  • 1967年(昭和42年)- ボクシング全国大会総体ライトミドル級優勝
  • 1968年(昭和43年)- 中高体操部全県大会優勝
  • 1970年(昭和45年) - 体育館(現・第一体育館)や弓道場、屋内プールも竣工された。
  • 1972年(昭和47年) - 茨城高等学校の服装を自由化した。この年の高校3年の文化祭のタイトルは「放蕩祭」であり、放蕩息子を連想するタイトルと洗練されたポスター、奇抜で前衛的な大仮装行列は当時話題となった。
  • 1983年(昭和58年) - 茨城中学校・茨城高等学校の新校旗 制定
  • 1988年(昭和63年) - 中高一貫Aコース中断
  • 1995年(平成7年) - 男女共学・中高一貫教育を導入し茨城中学校が共学化、茨城中学校・茨城高等学校ともに制服が制定された。
  • 1997年(平成9年) - 茨城県民文化センターにて創立70周年記念式典が行われた。新校舎である7号館、第2体育館、室内温水プールが完成した。
  • 1998年(平成10年) - 茨城高等学校共学化
  • 2003年(平成13年) - 創立者、飯村丈三郎の生誕150年を迎えた。
  • 2004年(平成14年)- 全教室が冷暖房を完備した。
  • 2007年(平成19年) - 創立80周年記念式典
  • 2008年(平成20年) - 記念事業の一環として、高校校舎増改築・耐震工事を開始、学校教育法第71条に基づく正式な併設型中高一貫教育校となった。
  • 2011年(平成23年) - 新校舎(A棟・C棟)完成。東日本大震災で被災し、体育館の内1棟が使用不可になった。
  • 2012年(平成24年) - 体育館震災復旧工事完了
  • 2019年(令和元年)
    • 医歯薬外部連携講座を基に医学コースが設置された。
    • 外務省による高校講座が実施された。
  • 2020年(令和2年)
    • 国際教養コース設置。
    • 国立病院機構水戸医療センターと本校医学コースが連携協定を締結した。
    • カリフォルニア大学デービス校 (UC Davis) 国際教育センターと連携協定を締結した。
  • 2021年(令和3年)
    • GIGAスクール構想への措置としてChromeOSを搭載した生徒用PCを導入した。
    • 茨城県議会議長が学校の視察を行った。
    • 卒業生が北京大学・清華大学に合格した。
  • 2022年(令和4年) - 国際医療福祉大学と連携協定を締結した。
  • 2024年(令和6年)
    • 順天堂大学と提携協定を締結した。AI(人工知能)を用いた学習環境「atama 」を導入した。
    • 同時に駿台予備学校から派遣された学習アドバイザーが常駐する「スタディホール」が開始した。
    • 1月ごろ、男が校舎に侵入し、サックスやフルートを盗難し、後日逮捕された。

歴代理事長(校主)・校長

校主

  • 初代:飯村丈三郎(昭和2年2月 - 昭和2年8月)
  • 2代:中崎憲(昭和2年8月 - 昭和17年3月)
  • 3代:飯村雄(昭和17年4月 - 昭和20年12月)
  • 4代:穴沢清次郎(昭和21年1月 - 昭和26年3月)

理事長

  • 初代:竹内勇之助(昭和26年3月 - 昭和36年7月)
  • 2代:大内俊三郎(昭和36年12月 - 昭和48年4月)
  • 3代:長谷川正三(昭和48年5月 - 昭和50年3月)
  • 4代:大津順一(昭和50年6月 - 昭和61年3月)
  • 5代:柴田清伊知(昭和61年4月 - 平成5年3月)
  • 6代:立枝功男(平成5年4月 - 平成12年3月)
  • 7代:横山充孝(平成12年4月 - 平成13年8月)
  • 8代:荒川汪(平成13年9月 - 平成23年8月)
  • 9代:種田誠(平成23年9月 - 令和6年3月 )

校長

  • 初代:伊藤正弘(昭和2年3月 - 昭和6年8月)
  • 2代:中崎憲(昭和6年9月 - 昭和6年11月)
  • 3代:本田文雄(昭和6年12月 - 昭和21年3月)
  • 4代:田沢次郎(昭和21年4月 - 昭和21年9月)
  • 5代:根本景行(昭和21年10月 - 昭和23年5月)
  • 6代:加唐卯之助(昭和23年6月 - 昭和27年12月)
  • 7代:折原徹(昭和28年1月 - 昭和31年2月)
  • 8代:岩上二郎(昭和31年3月 - 昭和47年7月)
  • 9代:柴田清伊知(昭和47年8月 - 昭和52年3月)
  • 10代:海野庄一(昭和52年4月 - 昭和55年3月)
  • 11代:石田彦治(昭和55年4月 - 昭和58年3月)
  • 12代:中村尭繁(昭和58年4月 - 昭和61年3月)
  • 13代:海野庄一(昭和61年4月 - 平成4年3月)
  • 14代:堀江通明(平成4年4月 - 平成7年3月)
  • 15代:濱崎厚(平成7年4月 - 平成12年3月)
  • 16代:大内光(平成12年4月 - 平成18年6月)
  • 17代:大窪範光(平成18年4月 - 平成27年3月)
  • 18代:大塚真澄(平成27年4月 - 平成30年3月)
  • 19代:鬼形正人(平成30年4月 - 令和3年3月)
  • 20代:梶克治(令和3年4月 - )

入学試験制度の変遷

茨城中学校(2007年度)

第1回入試

  • 募集人数:150名(男子約100名、女子約50名)
  • 出願期間:平成18年11月21日(火)及び22日(水)
  • 試験日:平成18年12月2日(土)
  • 試験科目:
    • 記述式
      • 国語(150点・60分)
      • 算数(150点・60分)
      • 社会(100点・40分)
      • 理科(100点・40分)

第2回入試

  • 募集人数:20名(男女比の設定はなし)
  • 出願期間:平成19年1月9日(火)
  • 試験日:平成19年1月13日(土)
  • 試験科目:
    • 記述式
      • 国語(150点・60分)
      • 算数(150点・60分)

茨城中学校(2008年度)

  • 募集人数:170名(男子約110名、女子約60名)
  • 出願資格:
    • 茨城中学校で中学・高校を通して学べる者
    • 平成20年3月 小学校卒業見込みの者
  • 出願期間:平成19年11月19日(月)及び20日(火)
  • 受付場所:茨城中学校
  • 提出書類:入学願書
  • 受験料:22,000円
  • 試験日:平成19年12月1日(土)
  • 試験場:
    • 水戸会場(茨城中学校)
    • 日立会場(日立シビックセンター)
  • 試験科目:
    • 記述式
      • 国語(150点・60分)
      • 算数(150点・60分)
      • 社会(100点・40分)
      • 理科(100点・40分)
  • 合格発表:平成19年12月5日(水)
  • 入学手続:平成19年12月7日(金)

外部提携機関

高校・大学連携

国内

  • 国際医療福祉大学 2022年11月18日調印
  • 順天堂大学2024年6月27日調印

国外

  •  アメリカ - カリフォルニア大学デービス校 国際教育センター
  •  オーストラリア - ニューサウスウェールズ大学

中学・高校・大学連携

  • 昭和大学・昭和医科大学2025年3月10日調印

医療機関

  • 国立病院機構水戸医療センター2020年2月13日(木)調印

著名な出身者

旧制・茨城中学校の卒業生に関してはその通りに表記し、新制・茨城中学校(及び高等学校)の卒業生に関しては新制の表記を付しない。

政界

  • 岩上二郎(茨城県公選4 - 7代知事、元参議院議員、元科学技術政務次官、初代清真学園中学校・高等学校理事長、旧制・茨城中学校卒業)
  • 橋本昌(元茨城県知事、茨城中学校卒業)
  • 大畠章宏(民主党衆議院議員、茨城5区、国土交通大臣(第15代)、経済産業大臣(第13代)、茨城高等学校卒業)
  • 高野守(民主党前衆議院議員、比例北関東ブロック(茨城4区)、茨城高等学校卒業)
  • 岡部英明(自由民主党前衆議院議員、茨城中学校卒業)
  • 大谷明(ひたちなか市長)
  • 加藤浩一(元水戸市長)
  • 中井川浩(元衆議院議員・ジャーナリスト)

教育

  • 鳥居泰彦(第16代慶應義塾塾長、茨城中学校卒業)

文化・芸能

  • 鶴田卓彦(元株式会社日本経済新聞社代表取締役、旧制・茨城中学校卒業)
  • 根本宣彦(東北放送アナウンサー、茨城中学校・茨城高等学校卒業)
  • 愛風ゆめ(元宝塚歌劇団月組娘役、茨城中学校卒業)
  • 能島征二(彫刻家、日本芸術院会員。日展常務理事。社団法人日本彫刻会常務理事。茨城県美術展覧会会長)
  • 飛田展男(声優・俳優)
  • 戸部公爾(声優・俳優)
  • 磯山純(シンガーソングライター)
  • 寺門亜衣子(NHKアナウンサー)
  • 今湊敬樹(フジテレビアナウンサー)
  • 地雷魚(作家)

スポーツ界

  • 大和田明(元プロ野球選手)
  • 鈴木滋(元プロ野球選手)
  • 根本陸夫(元プロ野球選手・旧制茨城中学校中退)

実業家

  • 柴田弘之(銀行家)
  • 小島耕(実業家)

アクセス

茨城中学校・高等学校は「末広門(すえひろもん)」と「正門」の2つの校門が存在する。末広門は生徒や教職員の通勤・通学用であり、外部の人が訪れる際には使用できない。学校の敷地は国道118号線に沿うかのような形で東西に伸びているため、118号沿いに最寄りのバス停が2つ存在する。前者の校門の最寄りバス停留所が「末広町2丁目」となり、後者の最寄りのバス停留所が「茨城高校入口」となる。

水戸駅から県道118号線を経由し、茨城大学に至るには、茨城交通及び関東鉄道の2つの事業者のバスが路線を所有しているが、関東鉄道バスを利用する場合は「末広町2丁目」と「茨城高校入口」の2つのバス停は一切停車しないため、関東鉄道のバスが停車する「上水戸入口」か「大工町」のバス停を経由する必要が有る。前者が末広門の最寄りであり、後者が正門の最寄りである。それらの情報を以下に分かりやすく図示しておく。このセクションでは茨城中学校・高等学校を「学校」と表記する。

  • JR水戸駅 から 学校
    • 徒歩にて約50分
    • 自転車にて約20分
    • 自家用車(タクシー)にて15分
    • バスにて (最寄りのバス停留所のみを記す)
      • 茨城交通バス「水戸駅(北口)」7番乗車口 → 「茨城高校入口」「末広町2丁目」
        • 通勤・通学などの混雑時間帯の場合は20分程度を、それ以外の閑散時間帯は15分前後を要する。
      • 茨城交通バス「水戸駅(北口)」4番乗車口 → 「八幡宮入口」・「栄町2丁目」
        • 市内循環(内回り)を用いる場合は、「水戸駅(北口)」から「八幡宮入口」・「栄町2丁目」まで約13分、その停留所から学校の正門までは徒歩で5~8分前後を要する。
      • 関東鉄道(茨城交通)バス「水戸駅(北口)」→ 「大工町」
        • 「水戸駅(北口)」から「大工町」停留所まで約13分、その停留所から学校の正門までは徒歩で約15分を要する。
    • JR赤塚駅 から 学校
      • 徒歩にて約60分
      • 自転車にて約25分。ルートに依っては傾斜が多数。

関連項目

  • 弘道館 - 水戸学
  • 飯村丈三郎
  • トゥルーラブストーリー2 - PlayStation用の恋愛ゲーム。同作の舞台である青葉台高校のモデルとなっている。
  • 日本の高等学校設立年表
  • 茨城県中学校一覧
  • 茨城県高等学校一覧
  • 旧制中等教育学校の一覧 (茨城県)
  • 旧制中学校

脚注・出典

外部リンク

  • 茨城中学校・高等学校

放送部 活動報告|茨城高等学校・中学校

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