カスティーリャ・イ・レオン州(カスティーリャ・イ・レオンしゅう、Castilla y León、レオン語:Castiella y Llión、ガリシア語:Castela e León)は、スペインを構成する自治州。
北はアストゥリアス州とカンタブリア州、東はバスク州とラ・リオハ州とアラゴン州、南東はマドリード州とカスティーリャ=ラ・マンチャ州、南はエストレマドゥーラ州、西はガリシア州とポルトガルに接している。
自治州の法には州都が定められていないが、バリャドリッドが州都の役割を果たしている。自治州政府はフンタ・デ・カスティーリャ・イ・レオン(Junta de Castilla y León)。
歴史
この州は中世のレオン王国とカスティーリャ王国の中心地だった地域で、19世紀にはレオン地方と旧カスティーリャ地方に分かれていた。1978年憲法で自治州制度が導入されると、州をどのように構成するかが問題になった。一県一州からラ・マンチャ地方を含む大カスティーリャ構想まで意見が分かれたが、最終的にレオン地方と旧カスティーリャ地方の県が一州にまとめられた。旧カスティーリャに含まれるカンタブリア(サンタンデール県)とラ・リオハ(ログローニョ県)は一県一州の州として分離した。
人口
県と都市
カスティーリャ・イ・レオン州は、9つの県によって構成される。県と県都の名前はすべて同名である。
(2009年1月1日現在 出典:INE(スペイン国立統計局))
主な自治体
カスティーリャ・イ・レオン州の首都は公式には定められていないが、実質的にバリャドリッドがその機能を担っている。人口が上位の自治体は次のとおり。
レオンはレオン王国の都、ブルゴスはカスティーリャ王国の都であった。バリャドリッドは、スペイン王国の首都がマドリードに確定するまでしばしば首都の役割を果たしてきた。
政治
州議会選挙
2011年5月22日に行われたカスティーリャ・イ・レオン自治州議会(Cortes de Castilla y León)選挙の結果は、カスティーリャ・イ・レオン国民党(Partido Popular de Castilla y León)が53議席、カスティーリャ・イ・レオン社会党(Partido Socialista de Castilla y León)29議席で、カスティーリャ・イ・レオン国民党代表のフアン・ビセンテ・エレーラ(Juan Vicente Herrera)がカスティーリャ・イ・レオン自治州首相(Presidente de la Junta de Castilla y León)に選出された。
教育
州内にある高等教育機関
- 公立
- ブルゴス大学(Universidad de Burgos)
- レオン大学(Universidad de León)
- サラマンカ大学(Universidad de Salamanca)
- バリャドリッド大学(Universidad de Valladolid)
- 国立通信教育大学(Universidad Nacional de Educación a Distancia)
- 私立
- 経営研究大学(Instituto de Empresa Universidad (Segovia))
- アビラ・サンタ・テレサ・デ・ヘスス・カトリック大学(Universidad Católica Santa Teresa de Jesús de Ávila)
- ミゲル・デ・セルバンテス・ヨーロッパ大学(Universidad Europea Miguel de Cervantes (Valladolid))
- サラマンカ・ポンティフィシア大学(Universidad Pontificia de Salamanca)
世界遺産
カスティーリャ・イ・レオン州にはサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路が通っているほかに、次の物件が世界遺産に登録されている。
- ブルゴス大聖堂
- アビラ旧市街と市壁外の教会群
- セゴビア旧市街と水道橋
- サラマンカの旧市街
- ラス・メドゥラス - レオン県にある古代ローマの鉱山跡。
- アタプエルカの考古遺跡 - ブルゴス県にある遺跡。ヨーロッパ最古の化石人類ホモ・アンテセッサーの化石が発見された。
言語
スペイン語(カスティーリャ語)が主要な言語であるが、レオン、サモーラの各県ではレオン語やガリシア語も使われており、バスク州アラバ県内にあるブルゴス県の飛び地トレビーニョではバスク語が話される。
ギャラリー
脚注
注釈
出典
外部リンク
- カスティーリャ・イ・レオン スペイン政府観光局 (日本語)




