小町湯(こまちゆ)は、北海道小樽市信香町にかつて存在した銭湯。

営業期間は120年以上に及び、北海道内最古の銭湯と呼ばれた。

概要

21世紀時点での建物は1932年(昭和7年)竣工。正面の看板建築の背後は、和風の造りとなっている。

1983年(昭和58年)に掘削された温泉を、やや熱めに加温して用いていた。ボイラーの燃料には廃材を利用していた。

男湯と女湯の双方に、大小2つに分かれたタイル張りの浴槽が設けられていた。また脱衣所では、1960年代に作られたマッサージ機や古めかしい体重計が、最後まで現役で使われていた。

歴史

1877年(明治10年)ごろの地図には、現地に「湯屋」の記載があるため、もともと銭湯があったとみられる。

1900年(明治33年)に初代経営者が銭湯を買い取り、「小町湯」として事業を始めた。

1980年(昭和55年)ごろは周辺の人口も多かったため、1日の利用客が約200人を数え、にぎわっていた。

2021年(令和3年)でも平日で1日50人、休日には1日100人ほどが利用していた。しかし経営は苦しく、老朽化でボイラーの破損や水漏れが相次ぎ、営業の継続には多額の改修費が必要となったことから、同年10月24日をもって閉業した。

脚注

参考文献

  • 小樽再生フォーラム 編『小樽の建築探訪』北海道新聞社、1995年8月25日。ISBN 4-89363-790-8。 
  • 宮本夕梨華; 桜井翼 (2021年10月23日). “小町湯 あす歴史に幕”. 北海道新聞: 30面(第4社会面) 

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